目次

日本のガレージブランドを眺めると、まず目に入るのは黒、金属、無骨な構造であることが多い。OLD SEA は、そこに別の道を示している。淡い色のテント、花柄の布、木の道具、香り、服、そして水辺で過ごす時間が、一つのキャンプサイトに共存する。

女性の視点から、水辺のキャンプの色と空気を捉え直す OLD SEA。
女性の視点から、水辺のキャンプの色と空気を捉え直す OLD SEA。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供

公式紹介に記された方向性は明快だ。日常を離れ、海辺や湖畔で好きなものに囲まれながら、水辺のアウトドア時間を豊かにすること。中国語の元記事は、それを長い説明ではなく連続する写真で伝え、女性の視点を道具、身体、風景の中に置いていた。

01|ガレージキャンプに、もう一つの色を

↑ 目次へ戻る
淡い布が、住まいに近いくつろぎをつくる。
淡い布が、住まいに近いくつろぎをつくる。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
服と道具に共通する暖かな色。
服と道具に共通する暖かな色。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供

ここでいう「女性の視点」は、道具に性別のラベルを貼ることではない。既存のガレージキャンプの表現に、布の手触り、暖かな色、植物、装飾、身体で感じることを取り戻す視点だ。

夜の灯りと火が、装飾の細部を実際の使用へ戻す。
夜の灯りと火が、装飾の細部を実際の使用へ戻す。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
花、木、籐、布による暮らしの手触り。
花、木、籐、布による暮らしの手触り。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供

昼は淡い布地がサイトに抜けをつくり、夜には灯りと火がその細部を実際の暮らしへ戻していく。柔らかさはアウトドアらしさを失わせるのではなく、道具を理解する入口を変える。

02|テントが、ひとときの部屋になる

↑ 目次へ戻る
テントが、サイト全体の色の背景になる。
テントが、サイト全体の色の背景になる。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
深みのある暖色が、黒とグレーだけではない表現を生む。
深みのある暖色が、黒とグレーだけではない表現を生む。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
夜には、同じテントが包み込むような空間になる。
夜には、同じテントが包み込むような空間になる。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供

テントは、天候から身を守る殻であるだけではない。色、布、室内のしつらえが仮の居室としての性格を決め、周囲の椅子、かご、小物の配置にもつながっていく。

03|水辺から生まれる道具のまとまり

↑ 目次へ戻る
水辺の暮らしが、背景だけでなく道具にも入る。
水辺の暮らしが、背景だけでなく道具にも入る。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
木、布、革が、持ち運ぶことと休むことをつなぐ。
木、布、革が、持ち運ぶことと休むことをつなぐ。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
女性のイラストがブランドの図柄に加わる。
女性のイラストがブランドの図柄に加わる。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
服、バッグ、キャンプ用品に共通する色。
服、バッグ、キャンプ用品に共通する色。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供

サーフボード、折り畳み椅子、バッグ、イラスト入りの紙ものは、無関係な製品として切り分けられていない。水辺への移動、滞在、収納を軸に、人が持ち運べる一つの風景を形づくっている。

04|香り、花、食卓

↑ 目次へ戻る
装飾の細部が、道具と個人のコレクションの境界を曖昧にする。
装飾の細部が、道具と個人のコレクションの境界を曖昧にする。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
キャンプから街の日常へ広がるブランドの風景。
キャンプから街の日常へ広がるブランドの風景。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
柔らかな表現を支える花柄。
柔らかな表現を支える花柄。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
水辺の感覚に、香りも加わる。
水辺の感覚に、香りも加わる。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
持ち運び、贈ることのできる小さな生活用品のセット。
持ち運び、贈ることのできる小さな生活用品のセット。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供

花柄の布から香りのオイル、食卓の金属製の器まで。OLD SEA が見ているのは、ものが機能を果たすかどうかだけではない。使う人が何を見て、何に触れ、どんな香りを感じるかも、その関心に含まれている。

機能に加え、空間をしつらえるキャンプのテーブル。
機能に加え、空間をしつらえるキャンプのテーブル。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
小さな食卓の道具にもブランドの図柄が入る。
小さな食卓の道具にもブランドの図柄が入る。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供

この方法は、道具を日々の暮らしに近づける。皿一枚、布一枚、小さな箱一つは軽やかな存在でも、組み合わされるとサイト全体の気分を変える。

05|収納にも、スタイルが宿る

↑ 目次へ戻る
実際のサイトで組み合わされる木、金属、布。
実際のサイトで組み合わされる木、金属、布。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
収納も、ものを隠すだけでなく柄を表現する。
収納も、ものを隠すだけでなく柄を表現する。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
一つのカップが、人の動作と水辺の時間をつなぐ。
一つのカップが、人の動作と水辺の時間をつなぐ。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
器の色が、水面や夕日と呼応する。
器の色が、水面や夕日と呼応する。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供

木、布、革は、運搬や保護の役割を果たしながら、天然素材の違いを残している。OLD SEA は公式に、木目や節、革の小さな跡を素材の個性として捉えてほしいと説明している。収納用品が、長く使う私物のように見える理由もそこにある。

06|道具から、身体と水辺へ

↑ 目次へ戻る
服によって、表現が卓上から身体へ戻る。
服によって、表現が卓上から身体へ戻る。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
低彩度の布が、サイトの自然な色調を引き継ぐ。
低彩度の布が、サイトの自然な色調を引き継ぐ。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
服全体へ広がるイラストと花。
服全体へ広がるイラストと花。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供

服によって、ブランドの表現はテーブルの上から身体へ戻る。低彩度の色、花、女性を描いたイラストは、単なる装飾にとどまらず、人の動きとともに海辺、森、キャンプサイトへ入っていく。

服を、海辺や湖畔の実際の環境に置く。
服を、海辺や湖畔の実際の環境に置く。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
水辺にとどまることが、繰り返し現れる中心的な動作。
水辺にとどまることが、繰り返し現れる中心的な動作。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
柔らかな色でも、道具のアウトドアでの役割は変わらない。
柔らかな色でも、道具のアウトドアでの役割は変わらない。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
キャンプと水上の活動が、ブランドの暮らしをつくる。
キャンプと水上の活動が、ブランドの暮らしをつくる。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
花柄の布が、テントを一時的な居室に変える。
花柄の布が、テントを一時的な居室に変える。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供
道具から身体へ、全体の風景に現れる OLD SEA。
道具から身体へ、全体の風景に現れる OLD SEA。 CSWTEAM/ブランド公式・取材先提供

OLD SEA が見せるもう一つのガレージキャンプは、さらに強い工業的な記号を必要としない。水辺から出発し、道具、服、住まう感覚を重ね、一つのスタイルを「どう時間を過ごすか」という問いへ戻している。


編集時の確認資料